浜内千波先生からのメッセージ

私が皆さんにお伝えしたいのは、「痛みで料理ができない」と料理離れをされてしまうのはもったいないことだと思っている、ということです。

料理というのは気分転換にもなりますし、そしてちょっとやってみると、「ああ、楽しいな」という気持ちにもなります。料理を作る「楽しさ」というのは、心を豊かにしてくれるサプリメントのようなものです。そして手作りのおいしい料理を「おいしいね」と言い合うことは皆さんの大切な人たちとの最強のコミュニケーションツールにもなります。そのような、大切な人たちとのコミュニケーションは元気にもつながっていきます。

ですからまずは栄養素に縛られることなく、体調がよいときには簡単な料理でかまいませんので、何か作ってみてください。

今回、「包丁を使わない」「混ぜるだけ」などの調理法で、簡単にできるおいしいレシピを４品考案しました。包丁いらずのレシピで料理をしてみたり、缶詰を開けるのはちょっと大変だけれども、こんな補助具を使うと缶詰も楽に開けることができた、など、そういった日々の調理時の工夫が、大切ではないでしょうか。　

そして、どんな栄養素よりも、自分自身で料理を作り、「ああ、料理って楽しいな」と感じるその気持ち、これが最も大事なことであると私は考えています。