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症状にあわせて上手に「訪問介護サービス」を活用しよう

2023/02/15?Knowledge

タイトル
症状にあわせて上手に「訪問介護サービス」を活用しよう
検証状況
Work In Progress
URL 名
RA-SME3-2
概要
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内容
  • 生活援助や身体介護を受けることができる
  • 要介護か要支援かで事業者が異なる
  • 「こんな生活を送りたい」を伝えて

「訪問介護サービス」ではどんな支援を受けられるの?

介護保険で利用できるサービスはさまざまですが、その中でも訪問介護サービスはリウマチ患者さんが利用しやすいサービスです。訪問介護サービスでは、訪問介護員による買い物の代行、調理、掃除などの生活援助や、排泄介助、食事介助、入浴介助などの身体介護を受けることができます(表)。

訪問介護サービスは、介護保険制度で要介護か要支援に認定されるかによって、提供される介護サービスが異なります。要介護1~5と認定された方は「訪問介護」という介護サービスの名称で、指定サービス事業者からサービスを受けることができます。費用は介護報酬単価に則った料金で、サービス内容は同じです。

一方、要支援1~2の場合、市区町村が実施する「介護予防・日常生活支援総合事業」の中の「訪問型サービス」として、市区町村のサービスが受けられます。各自治体でサービス料や内容が異なります。要支援の場合、サービスの目的が介護予防であるため、重度の要介護状態にならないように、自立的な生活を目指し生活機能の維持・向上を図る内容になっています。

ケアプラン作成から利用までの過程も、要介護と要支援で異なります。要介護1~5の認定を受けた場合は、介護保険サービスを利用するためのケアプランの作成を「居宅介護支援事業所」のケアマネジャーに依頼して契約し、その後サービス内容、事業所を選択の上、サービス事業者と契約します。要支援1~2の認定を受けた場合は、居住地の「地域包括支援センター」に介護予防ケアプランの作成を依頼し、利用するサービス事業者ごとに契約します。

ホームヘルパー(訪問介護員等)から訪問介護サービスを受ける際に気をつけることは?

訪問介護サービスを利用する利用者にお伝えしたいのは、訪問介護員は「なんでもやってくれるお手伝いさん」ではなく、「利用者の自立した生活をサポートする介護の有資格者」ということです。そのため、満足したサービスを受けるためには、自分ができること、できないこと、困っていることなどをケアマネジャーや訪問介護員に明確に伝えることが必要です。また、サービス契約時にはどんなことをお願いできるのか、サービス内容や範囲をよく確認しましょう。原則、大掃除、同居家族のための家事援助、家屋の修理などは行えません。希望する場合は保険外サービスを組み合わせることが必要になりますので、ケアマネジャーに相談してください。

リウマチ患者さんにも「こういう生活を送りたい」という希望があるはずです。これまで大事にしてきたことを、引き続き大事にしていくための支援をお願いするという意識を大切にしてください。

次は、生活の質を向上させる「訪問リハビリテーションサービス」についてご紹介します。

表 訪問介護サービスの種類と内容

厚生労働省ホームページ. 第142回社会保障審議会 介護給付分科会 訪問介護及び訪問入浴(参考資料)より作成
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000170289.pdf)(2022年10月アクセス)

川上由里子先生

川上 由里子 先生

大学病院などの医療機関で看護師としてケアに携わり、高齢者ケア付きマンション「聖路加レジデンス」で健康管理、看護、介護など入居者のケアを担当。1999年より三井不動産で介護支援事業「ケアデザイン」の立ち上げに参画し、高齢期の暮らし全般のコンサルティング「ケアデザインサポート」を開発、実施。2011年よりフリーランスとして各企業のアドバイザーとしても活躍。30~80歳代の幅広い年齢層の高齢期の暮らしに関する相談対応、講演、執筆活動を行っている。自身も働きながら父親の遠距離介護を体験。希望は心と心を結ぶケアを広げていくこと。
<専門資格>
看護師・介護支援専門員・産業カウンセラー・福祉住環境コーディネーター2級・福祉用具専門相談員・アロマテラピーアドバイザー
(2022年10月現在)