- 自宅で専門家のスタッフと運動などのリハビリを行う
- 主治医から訪問リハビリテーションが必要とされてから開始
- 日々の暮らしを見直して困っている・かなえたいことを伝える
「訪問リハビリテーション」を利用したいので、サービス内容や利用方法を教えて!
リウマチ患者さんにぜひ利用していただきたいサービスの1つに、訪問リハビリテーション(訪問リハビリ)があります。訪問リハビリは、ご自宅に理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が訪問し、運動などの理学療法、作業療法、リハビリを医師の指示に基づいて行うものです。患者さんの実際の生活の場において、日常生活上の課題を定め、心身の機能回復、日常生活の自立を助けるためのリハビリを行います。リウマチ患者さんの場合は、関節の炎症や痛みの緩和、機能障害を抑えることが大切です。がんばりすぎて関節を痛めたり、何からどのように始めたらいいかわからない場合もあると思いますので、リハビリテーションの専門家の力を、積極的に活用しましょう。
要介護1~5の場合は「訪問リハビリテーション」、要支援1~2の場合は「介護予防訪問リハビリテーション」という名称で、いずれも主治医から訪問リハビリが必要とされている患者さんが対象となります。費用は国が定める介護報酬単価で計算され、その金額の1割、一定以上の所得がある患者さんは2割または3割が自己負担となります。
日々のリハビリは、生きている限り続けたいことを続けるというご自身の希望につながります。趣味を続けたい、トイレまで歩いて行きたい、友人に会いに行きたい。これらも希望の1つですね。そのためにも、まずは朝起きてから夜休むまでの間のご自身の暮らしを見直し、困っていることやかなえたいことをケアマネジャーや、リハビリ担当者に伝えてみてください。その人にとって適切なリハビリを提案、実施してくれます。
次は、「居宅療養管理指導」のサービス内容についてご紹介します。
●詳細についてはお住まいの各自治体へお問い合わせください
川上 由里子 先生
大学病院などの医療機関で看護師としてケアに携わり、高齢者ケア付きマンション「聖路加レジデンス」で健康管理、看護、介護など入居者のケアを担当。1999年より三井不動産で介護支援事業「ケアデザイン」の立ち上げに参画し、高齢期の暮らし全般のコンサルティング「ケアデザインサポート」を開発、実施。2011年よりフリーランスとして各企業のアドバイザーとしても活躍。30~80歳代の幅広い年齢層の高齢期の暮らしに関する相談対応、講演、執筆活動を行っている。自身も働きながら父親の遠距離介護を体験。希望は心と心を結ぶケアを広げていくこと。<専門資格>
看護師・介護支援専門員・産業カウンセラー・福祉住環境コーディネーター2級・福祉用具専門相談員・アロマテラピーアドバイザー