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自宅で生活を続けるための住宅改修について

2023/02/15?Knowledge

タイトル
自宅で生活を続けるための住宅改修について
検証状況
Work In Progress
URL 名
RA-SME3-7
概要
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内容
  • 住宅改修費用助成の上限額は1人20万円
  • 助成を受けるにはまずケアマネジャーに相談
  • 住まいを体に合わせ、安全で快適に生活できるかを考えて

手すりの設置など、住宅を改修したときに使える助成制度は?

リウマチ患者さんの生活の質を大切にするためには、毎日の暮らしの場である住環境を整えることが大切です。介護保険の在宅サービスには、住宅改修費の支給があります。

このサービスは要介護1~5の場合は「居宅介護住宅改修費支給」、要支援1~2の場合は「介護予防住宅改修費支給」といい、手すりの取付け、段差の解消、滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更、引き戸等への扉の取替え、洋式便器等への取替え、その他の付帯工事の6項目が対象です(2022年10月現在)。助成は住宅改修にかかった費用として1人につき20万円まで支給されます。自己負担額が改修費用の1割(一定以上の所得がある人は2割または3割)です。一度に20万円をすべて使わず、何回かにわけて改修することもできます。利用回数は原則として1回限りですが、引っ越しや、要介護度が3段階以上あがった場合は再度支給を受けることができます。

このサービスを利用する際は、改修工事を始める前に住宅改修が必要な理由書や現状の写真を添えた申請が必要なため、事前にケアマネジャーや地域包括支援センターに相談する必要があります。また、市区町村の中には他の助成金が出る場合や、介護保険の住宅改修外となる住宅設備改修給付等の助成を設けている場合があります。改修前に市区町村の窓口や社会福祉協議会に問い合わせておくとよいでしょう。

私達の体、心、生活は変化します。その体や心の状況に合わせて住まいにも対応が必要になります。手すりやスロープをつけた場合を想像して、朝起きてから夜寝るまでの自分の生活をよく見直してみましょう。

例えば、手すりは移動の動作を助け、時には命を救います。その手すりにも様々な形状や取付け方法があります。住宅改修の専門家は、心身の状況に合わせた住宅改修により、改善できることを提案してくれます。また大がかりな住宅改修ではなく、家具の配置を変える、福祉用具を使う、動線を見直すといった方法も提案してくれます。専門家の視点で、実は体に負担がかかっている、転倒の危険性があるなど、住宅内の問題点を指摘してくれるでしょう。

助成対象の住宅改修工事

厚生労働省ホームページ. 介護保険における住宅改修の概要より作成
https://www.mhlw.go.jp/general/seido/toukatsu/suishin/dl/07.pdf)(2022年10月アクセス)

次は介護サービス以外の助成制度についてご紹介します。お住まいの市区町村によって、様々なサ-ビスがあります。介護保険だけでなく、行政の助成サービスも調べてみましょう。

●詳細についてはお住まいの各自治体へお問い合わせください

川上由里子先生

川上 由里子 先生

大学病院などの医療機関で看護師としてケアに携わり、高齢者ケア付きマンション「聖路加レジデンス」で健康管理、看護、介護など入居者のケアを担当。1999年より三井不動産で介護支援事業「ケアデザイン」の立ち上げに参画し、高齢期の暮らし全般のコンサルティング「ケアデザインサポート」を開発、実施。2011年よりフリーランスとして各企業のアドバイザーとしても活躍。30~80歳代の幅広い年齢層の高齢期の暮らしに関する相談対応、講演、執筆活動を行っている。自身も働きながら父親の遠距離介護を体験。希望は心と心を結ぶケアを広げていくこと。
<専門資格>
看護師・介護支援専門員・産業カウンセラー・福祉住環境コーディネーター2級・福祉用具専門相談員・アロマテラピーアドバイザー
(2022年10月現在)