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リウマチ患者は介護保険についてどんなことを相談している?

2023/02/15?Knowledge

タイトル
リウマチ患者は介護保険についてどんなことを相談している?
検証状況
Work In Progress
URL 名
RA-SME3-9
概要
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内容
  • 生活の中での自分の悩みをふまえてアドバイスをもらう
  • 毎日使う福祉用具は残存能力を生かすための物
  • 住宅改修は日常生活の動作を助けてくれる

どんなケアプランを作成してもらえばいい?

今回は、介護ケアのコンサルタントとしてリウマチ患者さんからいただいた相談内容についてご紹介します。

最も多い相談内容の1つは、在宅サービスの導入やケアプランについてです。例えば、「他人に援助されるのには抵抗があります。1日のうちどのような形で介護サービスを利用できるのでしょうか」といったご相談に対しては、毎日の生活の様子をじっくりお聞きした後に、「関節の症状がつらい朝の時間帯には訪問介護員に更衣や洗面などの整容支援を依頼し、さわやかに朝をスタートしましょう」「状態が安定する日中には訪問リハビリテーションを受けて、体や心を元気に動かしましょう」など、患者さんそれぞれの不安と問題を整理しながらアドバイスしています。介護保険サービスを受ける前の段階で悩まれている方もいます。

福祉用具や生活用品についてもご相談をうかがいます。自助具、福祉用具とも日常生活で使うものですから、機能を低下させたり痛みの原因となったりしないよう、理学療法士や医師などの専門家にまずはよく相談されることをお勧めします。残存機能を生かした使い方をしていただきたいと思います。また、機能性は大切ですが、毎日使うものですから色やデザイン性なども大切にし、楽しみながら選定することを提案します。

住宅改修についてもご相談を受けますが、患者さんにとって、本当に必要なリフォームとなるかどうか、日々の生活動作をしっかりサポートしてくれるかどうか、という視点を伝えます。例えば、手すりであれば手や歩行の状態に合っているか、握りやすい、添えやすい形状や太さなのか、適切な位置なのか、住宅改修のみが解決方法なのかどうか、といったことです。手すりを不要な場所につけてしまい、使用していない例もありました。そして、今だけではなく将来の変化を考えた段階的な計画が大切です。

1日の中で多くの時間を過ごす大切な住まいで、自分らしく元気に暮らすことができるのかをイメージしてみてください。暮らしの中には、食べる、動く、くつろぐ、入浴する、季節を感じる、など様々な楽しみがあります。その楽しみのためにも住環境を整えましょう。住宅改修ができないと思っている患者さんもあきらめないで、ケアマネジャーや地域包括支援センター、福祉用具専門相談員に相談してください。

●詳細についてはお住まいの各自治体へお問い合わせください

川上由里子先生

川上 由里子 先生

大学病院などの医療機関で看護師としてケアに携わり、高齢者ケア付きマンション「聖路加レジデンス」で健康管理、看護、介護など入居者のケアを担当。1999年より三井不動産で介護支援事業「ケアデザイン」の立ち上げに参画し、高齢期の暮らし全般のコンサルティング「ケアデザインサポート」を開発、実施。2011年よりフリーランスとして各企業のアドバイザーとしても活躍。30~80歳代の幅広い年齢層の高齢期の暮らしに関する相談対応、講演、執筆活動を行っている。自身も働きながら父親の遠距離介護を体験。希望は心と心を結ぶケアを広げていくこと。
<専門資格>
看護師・介護支援専門員・産業カウンセラー・福祉住環境コーディネーター2級・福祉用具専門相談員・アロマテラピーアドバイザー
(2022年10月現在)