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医療従事者に上手に情報を伝えるコツ

2023/02/15?Knowledge

タイトル
医療従事者に上手に情報を伝えるコツ
検証状況
Work In Progress
URL 名
RA-SME6-4
概要
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内容
  • 治療についてわからないことがあったり不安を感じている場合は、遠慮せず、気軽に、医療従事者に相談する
  • 症状は具体的な場所(部位)を伝える
  • 症状や状況などは具体的な数字で伝える
  • 電話相談時は事前に体温を測り、診察券を手元に用意しておく
  • 医師と治療目標を話し合い、積極的に治療に参加するという気持ちが大切

治療についてわからないこと、不安なことは伝える

「主治医の先生も看護師さんも忙しそう」と、医療従事者に相談するのをためらってしまう患者さんもいらっしゃいますが、治療についてわからないことや不安なことは伝えることが大切です。その際、数字を示して話すと、医師にもスムーズに状況を伝えることができます。
例えば「微熱があるが、予定どおり注射してもよいですか」という電話での問い合わせに対して、「熱はいつからですか?」とお聞きすると、「だいぶ前から」「ちょっと前から」などの表現で返答される方が多いのですが、「平熱は36.5℃だが、○月×日から37℃が続いている」などと具体的な数字にして伝えると患者さんの状態を医療従事者に理解してもらいやすいです。
加えて、「微熱が続いているけれど、薬を使用しても大丈夫かどうかが知りたい」「微熱が続いているので、先生に診察してもらいたい」など、患者さん自身の希望をわかりやすく伝えることも必要です。
このような工夫をすることで、医療従事者と上手にコミュニケーションができるようになります。
繰り返しになりますが、治療についてわからないことがあったり、不安を感じたりした場合は、遠慮せず、気軽に、医師または看護師に相談するようにしましょう。

上手に情報を伝えるコツ①
症状は具体的な場所(部位)を伝える

前回の診察後に新しい症状や気になることが出てくることもあると思います。そのような際には、症状が出た部位や状況についてできるだけ具体的にお話しいただけると、医療従事者は状況や背景をよく理解でき、適切な対策がとれるようになります。例えば、「足が痛い」ではなく「右の足首が痛い」と伝え、症状が出たのは何月何日か、症状が出る前に生活などで変わったことがなかったか、などについてもお話しください。

上手に情報を伝えるコツ②
症状や状況などは具体的な数字に示して伝える

先にもご説明しましたが、単に「微熱がある」ではなく、体温や熱がいつ(〇月×日)から続いているかなどを具体的にお話しください。医療従事者は、症状や状況が数字などで具体的にわかると、適切な対策を考えることができます。

上手に情報を伝えるコツ③
電話相談したいとき

軽い症状で受診が必要かどうか迷ったとき、困りごとなどもまずは相談することが大切です。医療機関によっては電話によるご相談もお受けしている場合があります(あらかじめ各医療機関にご確認ください)。ここでは電話で相談する際のコツをご紹介します。

【電話相談のときのポイント】・電話をする前に体温を測る ・事前に診察券、カレンダーを手元に用意しておく ・聞きたいことが複数ある場合は、あらかじめメモを準備してポイントをまとめておく 永井薫先生 ご監修

おわりに

今、これを読んでいる方は、関節リウマチと診断された方、ご自分が関節リウマチかもしれないと思っている方、もしくはご家族が関節リウマチの方でしょうか。ここに辿り着いてくださりありがとうございます。
関節リウマチは長期にわたり治療が必要な病気です。今まさに、痛くて辛くてお困りの方もいらっしゃるでしょう。しかし、関節リウマチは最近では新しい薬が登場し、普通の生活を目指せる時代になりました。
関節リウマチの治療では患者さんご自身も病気の知識を身につけ、医師と治療目標を話し合い、積極的に治療に参加するという気持ちが大切です。
今これを読んでおられる方は、もうその一歩を踏み出しているといえるでしょう。健康な人と同じような生活が送れるよう、私たち看護師もサポートします。ぜひ、頼りにしてください。

永井薫先生

永井 薫 先生

看護師
名古屋大学医学部附属病院腎臓内科/小早川整形外科リウマチクリニック。名古屋市立中央看護専門学校卒業。名古屋掖済会病院、名古屋大学医学部附属病院、ナゴヤガーデンクリニック Chief Operating Nurseを経て、現職。日本リウマチ財団リウマチケア看護師、日本リウマチ学会認定ソノグラファー、骨粗鬆症学会認定骨粗鬆症マネージャー。
(2023年6月現在)