初めてのカウンセリング、何を話したらいい？

「関節リウマチ（Rheumatoid Arthritis: RA）の疾患知識がない心理カウンセラーに悩みを相談しても、理解してもらえないのではないか」と不安に思われる方も多いのではないでしょうか。ほとんどのカウンセラーはリスニングの技術を身につけており、じっくり相談者の悩みを受け止めながら、親身になって対応してくれるため心配する必要はありません。また、上手に伝えようとしたり、簡潔にまとめて話そうとしたりする必要もありません。まずは、病状の詳細や病気に対する捉え方など、基本的なことをカウンセラーに伝えるようにしましょう。

カウンセリングの場面でカウンセラーは、相談者本人が気づいていない本音や感情に相談者自身がフォーカスできるような質問をします。カウンセリングという場はプロの聞き手の前で自分のことだけを考えることのできる安心安全な場です。自分の素直な感情にじっくり向き合ってみると、日頃の生活の中でいかに自分のことを考えてこなかったかに気が付かれる患者さんも多いです。日常の人間関係の中では自分の本音を語れる場はなかなか少ないのが現状ではないでしょうか。定期的に自分の本音や感情を見つめる機会をもつことはRAとうまく付き合っていくための大きな助けとなると思います。

ご本人がカウンセリングを受けられないという場合は、代わりにご家族や配偶者の方がカウンセリングを受けても問題ありません。「体調が悪くコントロールできていないようだ」「就職活動がうまくいかず引きこもっている」など、カウンセラーへ何でもご相談ください。家族や配偶者としてどのように関わっていけばいいかを、一緒に考えていきます。