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タイトル
症状や治療の希望をうまく伝えるにはどうする?
検証状況
Work In Progress
URL 名
RA-doctor1-1
概要
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内容

「関節リウマチの症状と向き合うことはつらい」、そう思っていませんか?
積極的に症状に向き合い、主治医に自分の症状を伝えて一緒に考えることで、変わることがあるかもしれません。

症状や治療の希望をうまく伝えるにはどうする?

あなたは、自分の症状を通して「病い」というものを経験し、不安や恐れ、生活への影響を強く感じると思います。そのため、診察時には自分がその症状で困っていることや、症状をなくす治療をしてほしいという訴えや希望をたくさん伝えたくなるでしょう。
これに対して、医師はまず医学的な考えで診察を進めるため、症状の原因を突き止めて「疾患」の診断や治療の情報を患者さんから聴き取ろうとします。このため、患者さんと医師がやり取りしたい情報が食い違うことがあり、患者さんは、場合によっては自分の話を聞いてもらえなかったと感じるかもしれません。

この食い違いを解決するための考え方のひとつに、「患者中心の医療」があります。「患者中心の医療」では、主治医と患者さんの2人が互いの立場で情報を提供し、話し合いによって互いの共通基盤を見いだして信頼関係を高めながら、より良い治療を選ぶための意思決定を行うのです。

「患者中心の医療」を行うために(医師側から見た場合)

関節リウマチの治療でも、「患者中心の医療」に取り組む医師は増えてきています。「患者中心の医療」では、患者さんも主治医を信頼し、心を開いて話し合うことが大切です。また、病気や治療法について自分でも勉強し、不安や疑問に感じたことは積極的に質問してみましょう。病気や治療について質問して納得し、納得できた治療について指示を守りながら続けることで、主治医との信頼関係が生まれ、治療の効果が高まります。

そのためには、自分の体調や症状の変化、指示通りに服薬できているか、困っていること、質問したいこと、治療に希望することなどについて、普段からメモしておきましょう。主治医の先生もきちんと話は聞いてくれますので、安心してお話をしてください。

普段から気になることをメモしておきましょう

  • 自分の体調や症状の変化
  • 指示通りに服薬できているか
  • 困っていること
  • 質問したいこと
  • ケアや治療で希望すること

など

それでも、もし主治医に直接伝えるのが難しいなと感じたら、まずは看護師や薬剤師に相談することもできます。いきなり主治医に話すよりは、話しやすくなりませんか? 患者さんから積極的に関節リウマチの治療についてコミュニケーションできると、これから治療を続けていくために、医療スタッフと良い関係が作れるでしょう。

田中良哉先生

田中 良哉 先生

産業医科大学 医学部 第1内科学講座 教授
(2022年10月現在)